11月11日は淀川長治さんの命日。
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「日曜洋画劇場」での解説を毎週、楽しみにしていました。
何より美しい映画を好んだ淀川さんのお気に入りといえば、チャップリン。
1889年4月16日、イギリス ロンドン出身。
ミュージック・ホールの芸人の両親のもとに 生まれる。
父の蒸発、母の病、貧困などから孤児院に預けられるが、5歳の時から舞台に立ち、
劇団を転々として俳優の道を歩む。
「カーノー 劇団」の公演で渡米し、その作品を気に入った喜劇監督マックス・セネットに
見いだされ、 1914年に映画デビュー。
ちょび髭、山高帽、きつめの上着にだぶだぶズボン、大きすぎる靴にステッキという
お馴染みの浮浪者スタイルを完成させる。
短編作品の監督も始める。
1921年の『キッド』が初の長編映画。
サイレント映画全盛時代のスターだったチャップリン。1927年トーキー革命後もサイレントに
こだわり、1931年の『街の灯』はあえてサイレントの作品にするが、自作の音楽を加えた。
1952年『ライムライト』のプレミアでロンドンに向かう船上で赤狩りを行う非米活動委員会から
の召喚状を受け取りハリウッド=アメリカから追放される。
1972年、アカデミー協会から特別賞を贈られ、19年ぶりにアメリカに 戻った。
1997年12月25日、スイスの自宅で家族に囲まれながら、最後を迎えた。
秋深まる11月、チャップリンの作品で心温めましょう。
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