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No1 |
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クレイマー、クレイマー < Kramer vs Kramer>
アメリカ 1979年 |
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監督 |
ロバート・ベントン |
出演 |
ダスティン・ホフマン / メリル・ストリープ |
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プレビュー |
今や堂々たる名優となっているダスティン・ホフマンとメリル・ストリープ共演の
26年前の作品。
先日のゴールデン・グローブ賞(2005/02)で、助演女優賞にノミネートされていた
メリル・ストリープ。が、受賞はナタリー・ポートマン。発表後、プレゼンターと
して現れたストリープは 皮肉たっぷりに「おめでとうナタリー 」(おかげで私は
取れなかったけど)と 声をかける姿は、大女優の貫禄で怖かったけど、あれは
演技なんでしょうか??
70年代のストリープは、繊細で知的で別人のようです。
自分の幸せに疑問を持つ主婦(元インテリア雑誌の編集者)が、このままでは
子供まで不幸にしてしまう、と家出。
仕事人間の夫が家事と子育てに奮闘、息子との絆を深めていくというストーリー。
現在ではありがちなテーマですが、70年代では 斬新でした。
子役のジャスティン・ヘンリーがとっても自然で、公開時、友達と観に行って
2人とも目を真っ赤にして映画館をでてきた思い出の作品。
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トリビア + |
「ダスティン・ホフマンはタンタンを読んでいた」
母親が出て行ってから、夜寝る前にパパが息子に本を読んであげているシーン。
その本が、世界20ヶ国以上で翻訳されているベルギーの作家、エルジェの
人気シリーズ 「タンタンの冒険旅行」の「レッドラッカムの宝」なのだと
紹介しているのが、「ダスティン・ホフマンはタンタンを読んでいた」
<川本三郎書:キネマ旬報社>(残念ながらAmazonではヒットなし)
そのあとがきで、「一本の映画を見たあとふつうはその作品の良し悪しの判定とか
テーマをめぐる考察をするのが評論家の仕事だが、〜中略〜 この本は、
あまり映画の本筋とは関係のないこまごまとしたディテイルを”根掘り葉掘り”
いじくりまわしている。いわば映画を見たあとまっすぐ家に帰らないであちこち
寄り道をしている。道草をくって遊んでいる。私はこういう寄り道が大好きなので
ある。」と述べている。
私もこの寄り道が大好き。ちょっと物足りないかなと思う作品でも、
何か発見が あると嬉しくなってしまう。
1本の映画を作るのにどんなにたくさんの人達の思いが込められているのかを
思うと、簡単に評価などできないと思ってしまう。
( 好き嫌いは、はっきりしてるけど・・・)
また、私はよく映画を見て泣いてしまうのだが、ストーリーに感動!ということも
もちろんあるけれど、何気ないシーンが、過去の体験やら感情のつぼにはまって
しまい、まったく違うことを連想して泣いてしまうということもよくある。
以前、銀座での試写会が当たった時、ネイティブの2人組が2列前にいて、
笑いのつぼが微妙にずれてるのが気になった。
映画は世界共通の文化であるけれど、背景を知っていればもっと楽しめるのでは、
と感じていた時にこの本に出会い、映画の中に出てくる本や詩、その背景にある
神話やシェークスピア、聖書などにも興味が広がっていったのでした。
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クレイマー家はニューヨークのマンション住まい。
日本でも参考にできそうな間取りやインテリアです。
あまり広くないリビングは、シンメトリーに家具が配置されていて、
小さい子供が いるけど、落ち着いた雰囲気。
注目は、元インテリア雑誌の編集者だったジョアンナ(メリル・ストリープ)が
内装を手がけたとされる子供部屋。
壁紙が青い空に白い雲でかわいい。
一時期、この壁紙は日本でも、とても流行りました。
先日、見直していて発見が!
ベッドサイドのデスクランプに 赤いレースのハンカチがかけてある。
ってことは、ランプをつけると夕焼け空に なるのです!
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